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小半夏加茯苓湯 しょうはんげかぶくりょうとう

 

小半夏加茯苓湯

しょうはんげかぶくりょうとう

 

<中医処方解説>

半夏10.0、茯苓5.0、生姜1.0

 

降逆止嘔の小半夏湯に水飲を除く茯苓を加えたものです。降逆止嘔の
半夏と生姜の組合せで、生姜は半夏の毒性を消し、胃気を和降させます。
胃気本来の和降の機能を促進することが補胃気につながります。

 

効能          和胃降逆・化痰利水

適応症     痰飲による胃気上逆:悪心・嘔吐・吃逆・口渇がないあるいは
         やや口渇して飲むとすぐに吐くなどの症候で、上部のつかえ・
         めまい・動悸をともなうことがある。
         舌苔は白滑・脈は滑。咳嗽・喀痰に用いてもよい。

臨床応用   急性あるいは慢性胃炎・乗物酔い・妊娠嘔吐・神経性嘔吐などで、
         痰飲によるもの。

 

この漢方薬は、漢方の原典である「金匱要略」に収載されている薬方で、
鎮吐作用のある代表的な処方です。
嘔吐、悪心には上腹部のつかえや目まい、動悸を伴うこともあります。
つわり・嘔吐・悪心

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