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       《小建中湯》
       
        
      <中医処方解説> 
    
        | 芍薬7.0、桂皮4.0、大棗3.0、甘草2.5、生姜1.0、膠飴20.0
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        甘温の甘草・大棗・膠飴で脾胃を補い、痙攣をしずめ、辛温の桂枝・生姜で 
          陽気を振奮して補虚を助けます。酸斂の芍薬は、肝血を補って柔肝すると 
          ともに、甘味の甘草・膠飴・大棗で酸甘化陰します。 
          脾胃を温めて虚を補い、肝気を柔軟にして脾胃に乗じないようにします。  | 
     
 
 
 
 
    
        効能           緩急止痛・温中補虚 
         
        適応症         脾虚あるいは気血不足のものの腹痛:顔色がさえない・ 
                        
          不活発・やや疲れやすい・食が細いなどの体質で、 
                        
          ときに腹痛(臍周囲のけいれん性疼痛が多い)があり 
                        
          暖めたり押さえると軽減するもの。なお、頻尿で量が 
                        
          少い・汗をかきやすい・動悸などをともなうことが多い。 
                        舌質は正常か淡紅・舌苔は薄白・脈は軟やや弦。 
         
          臨床応用       小児の臍部疝痛・胃腸神経症・慢性胃炎・慢性肝炎・ 
                       胃十二指腸潰瘍・けいれん性便秘・過敏性結腸 
                       症候群などで、脾虚の腹痛を呈するもの。 
                       小児や虚弱者の感冒にも用いる。
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        この漢方薬は、漢方薬の古典といわれる中国の医書「傷寒論」 
          「金匱要略」に 
          収載されています。 
        内臓を温め、緊張をやわらげる作用から、「おねしょ」の漢方薬としても有名です。 
          体質虚弱で疲労しやすく、血色がすぐれず、腹痛、動悸、手足のほてり、冷え、 
          頻尿及び多尿などのいずれかを伴う次の諸症=小児虚弱体質、疲労倦怠、 
          神経質、慢性胃炎、小児夜尿症、夜泣き。
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