《当帰飲子》
<中医処方解説>
当帰4.0、地黄4.0、芍薬3.0、川きゅう3.0、防風3.0、しつりし3.0、
何首烏2.0、荊芥1.5、黄耆1.5、甘草1.0
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四物湯(当帰・地黄・芍薬・川きゅう)を基礎に補血の何首烏、去風のしつりし・
荊芥・防風、および補気の黄耆・甘草を配合しています。 |
効能 補血潤燥・止痒
適応症
血虚生風:皮膚がかさかさしてつやがない・粃糠様の落屑・
小さな皸裂・遊走性のかゆみ・かきむしって少量の出血や
血痂がみられる・発赤や滲出物はみられないなどの症候で、
舌質は暗紅・舌苔は少・脈は細。
臨床応用 老人性皮膚掻痒症・粃糠疹などで、血虚生風を呈するもの。
炎症・浮腫の介在するものには適さない。 |
この漢方薬は、冷え症の人、老人や、虚弱な人の皮膚病に用います。
即ち分泌物の少ない、はげしい発疹がない、発赤も少ない慢性湿疹、掻痒症に
老人の皮膚掻痒症などに本方が適用されます。
冷え性のものの次の諸症状 :
慢性湿疹(分泌物の少ないもの)、かゆみ |
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