《当帰芍薬散》
<中医処方解説>
沢瀉4.0、芍薬6.0、蒼朮4.5、茯苓4.5、川きゅう3.0、当帰3.0
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補血柔肝の当帰・芍薬と疏肝活血の川きゅうで、肝血を補充してめぐらせ
肝気を整えます。健脾去湿の白朮・茯苓と利水滲湿の沢瀉で脾気を健運し
湿滞を除きます。
肝血を補い肝気が脾に乗じるのを防ぎ、脾気を健運して肝気に乗じるのを
防ぎ、また肝血の生成を補助します。 |
効能 補血活血・健脾利水・調経止痛
適応症
血虚・脾虚湿盛:皮膚につやがない・頭がボーッとする、頭痛・
手足のしびれ感・筋のけいれん・月経量が
少い・月経が遅れる・月経痛などの血虚の
症候に、食欲不振・疲れやすい・顔や手足の
むくみ・頭が重い・腰や四肢の冷え・頭痛・
泥状〜水様便・白色帯下・尿量減少などの
脾虚湿性の症候をともなうもの。舌質は
淡紅で胖大・舌苔は白・脈は軟滑あるいは細。
臨床応用 自律神経失調症・更年期症候群・胃腸神経症・栄養不良性
浮腫・内分泌失調性浮腫・慢性腎炎・貧血症・月経不順・
月経困難症・習慣性流産・妊娠浮腫・妊娠腎・帯下・冷え性
などで、血虚・脾虚湿性を呈するもの。 |
この漢方薬は、冷え性、貧血気味の婦人疾患に用います。即ち顔色は青白く、
月経痛、月経不順などの月経異常があり、疲労、めまい、肩こり、頭重、腰痛、
耳鳴りなどの諸症状に本方が適用されます。
比較的体力が乏しく、冷え性で貧血の傾向があり、疲労しやすく,ときに
下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸などを訴える次の諸症=
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による
障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)めまい、頭重、肩こり、腰痛、足腰の
冷え性、しもやけ、むくみ、しみ。
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