生薬名 |
薄荷(はっか) |
基 原 |
新修本草に初めて収載。シソ科 Labiatae 薄荷
Mentha arvensis L. (ハッカ)の全草。 |
性 味 |
味は辛、性は涼。(帰経:肺・肝経) |
主成分 |
menthol C10H20O
・ menthone C10H18O
などからなる精油を含む。 camphene ・ limonene
なども含む |
薬理作用 |
疏散風熱・清利咽喉・透疹
消炎作用、鎮痛作用、健胃・整腸作用、止痒作用、抗菌作用 |
臨床応用 |
主として疏散風熱の補助薬として用いる。
- 外感風熱(感冒・上気道炎など)に用いる。発汗・解表の補助薬として、とくに頭痛・目の充血・咽喉の腫脹疼痛などの症状に適し、解表する以外に、炎症のある咽喉粘膜の血管を収縮して腫脹・疼痛をやわらげる。
- 他の解表薬の透疹作用を助ける。
- 夏期の熱射病による頭がふらつく・発熱・口渇・尿が濃いなどの症状に用いる。
- 薄荷油は知覚神経の末梢に作用して麻痺させるので、外用すると止痛・止痒の効果がある。
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用量 |
2〜6g。煎剤にはあとでいれる。 |
使用上の注意 |
肺虚の咳嗽・陰虚の発熱には使用すべきでない。乳汁分泌低下の副作用があるので、一般に授乳中の婦人には用いてはならない。 |
生薬画像 |
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