生薬名 |
鶏血藤(けいけっとう) |
基 原 |
マメ科 Leguminosae 昆明鶏血藤 Millettia
reticulata Benth. 、白花油麻藤 Mucuna birdwoodiana
Tutcher の茎を乾燥したもの。鶏血藤を煎じつめた濃い液をさらに濃縮したものが鶏血藤である。 |
性 味 |
味は苦・微甘・微渋、性は温。(帰経:肝・腎経) |
主成分 |
milletol C29H50O2
・鉄分 |
薬理作用 |
補血行血・舒筋活絡
降圧作用・子宮への影響 |
臨床応用 |
補血と活血去風によって循環状態を改善し鎮痛する。
- 風湿による痺痛に用いる。虚弱な老人や婦人の慢性の風湿にもっとも適している。
- 老人の手足の萎縮・無力・しびれ・麻痺・眩暈に用いる。
- 月経不順・無月経による腹痛に使用する。
- 最近、腫瘍の放射線治療による白血球減少に使用すると、速効があり効果も持続するといわれている。使用後3〜4日目から白血球数が増加しはじめる。鶏血藤の錠剤・シロップ剤を服用する。
- 再生不良性貧血に試験的に使用している。鶏血藤60〜120g・鶏卵2〜4個を8杯の水で1/2にまで煎じて、1日1剤を長期間服用する。
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用量 |
鶏血藤は、毎日15〜60gを2〜3回に分けて服用する。酒に浸けて服用するのもよい。鶏血藤膠は9〜15gを使用するが、他の湯液を服用するときに泡服するのがよい。朝夕、湯か酒に溶いて服用する。 |
使用上の注意 |
- 鶏血藤の薬性はおだやかで、2〜3ヶ月連続服用しても一般に副作用は見られず、虚火のものにも使用してよい。
- 鶏血藤の薬性と効果は鶏血藤と基本的に同じであるが、補益力が強く、補気血・強筋骨の効果がすぐれている。
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