生薬名 |
桔梗(ききょう) |
基 原 |
神農本草経の下品に収載。キキョウ科
Campanulaceae 桔梗 Platycodon grandiflorum (Jacq.)A. DC.
(キキョウ)の根を水洗し細根を去って、そのままあるいはコルク層を除去
(皮去り桔梗=さらし桔梗)して乾燥したもの。 |
性 味 |
味は苦・辛、性は平。(帰経:肺経) |
主成分 |
platycoside (加水分解すると platycodigenin
C23H38O6
を産生する)・ inulin ・ phytosterol など。 |
薬理作用 |
桔梗の浸剤を犬に与えると器官の分泌を促進する。またその浸剤は確な去痰作用がある
。桔梗サポニンの毒性は経口服用時極めて弱い。粗には中枢抑制作用があり、鎮静、鎮
痛、解熱作用が主である。また抗炎症作用もある。さらに鎮咳、去痰作用があり、血管に対してこれを拡張する作用があり、血圧を降下させ抗コリン作用が証明されている。 |
臨床応用 |
去淡・鎮咳薬として咳そう、気管支炎等に用い、また排膿薬として化膿性疾患・扁桃腺炎・咽喉炎等に応用する。 |
用量 |
3〜9g |
使用上の注意 |
陰虚火旺には使用しない方がよい。胃潰瘍・陰虚による慢性咳嗽に用いてはいけない。 |
生薬画像 |
|