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生薬名・・・・金銀花 きんぎんか

 

生薬名 金銀花(きんぎんか)別名:忍冬(にんどう)
基 原 スイカズラ科 Loniceraceae 忍冬 Lonicera japonica Thunb. (スイカズラ)の花蕾を乾燥したもの。広東では土銀花 Lonicera confusa DC. を用いる。
性 味 味は甘、性は寒。(帰経:肺・胃・心・脾経)
主成分 inositol C6H12O6 ・ luteolin C15H10O6 ・ tannin など
薬理作用 清熱解毒
抗菌作用・抗ウイルス作用・抗真菌作用・収斂作用・利尿作用
臨床応用 可能性皮膚疾患・下痢・感冒・熱性疾患に対する常用薬である。
  1. 膿瘍・癰・せつなどで発赤・腫脹・熱感・疼痛のあるとき(陽証)には、金銀花を必ず使用してその強力な抗菌作用を利用する。化膿症が治癒したあとの口渇には、金銀花の煎汁を茶代わりに飲むとよい。湿疹・疥癬などにも効果がある。
  2. 細菌性下痢・急性腸炎などの湿熱による下痢に、金銀花を濃煎して服用する。また、出血性下痢には金銀花炭を使用する。
  3. 風熱による発熱・軽度の悪風寒・咽痛に用いる。
用量 常用猟は9〜30g。下痢には濃煎する必要がある。化膿清疾患には一般に30g、重症には60〜90g、ときに120gぐらい使用する。
使用上の注意