Back

Index

 

生薬名・・・・しゃ虫

 

生薬名 しゃ虫
基 原 ゴキブリ科 Blattidae 地鼈 Eupolyphaga sinensis Walk. (シナゴキブリ)の雄の成虫の全体を乾燥したもの。
性 味 味は鹹、性は寒。有毒。(帰経:肝経)
主成分 未詳
薬理作用 破血逐お
臨床応用
  1. 打撲損傷で内出血か骨折があるときに使用する。腫脹の消退・鎮痛を促進する。内服では、1日6〜9gを酒で服用する。
  2. 慢性肝炎や早期肝硬変の肝腫大で肝臓部に鈍痛があるときにウコン・田七・鶏内金などを配合して内服すると、活血止痛の効果がある。
  3. 抗ガンに試験的に使用している。
用量 煎剤には一般に6〜12g。抗ガンには9〜15g。丸・散剤には1.2〜1.8g。酒に浸けたのち炒製すると効能は強くなる。
使用上の注意 しゃ虫と水蛭は、どちらも破血する。しゃ虫には行血・和血の効能もあって薬性も激しくないので、虚証にも使用できる。水蛭は破血するだけで薬性が激しいので、一般に虚弱者には使用しない。