生薬名 |
兎絲子(としし) |
基 原 |
ヒルガオ科 Convolvulaceae 兎絲 Cuscuta chinensis
Lam.
(ハマネナシカズラ)の成熟種子を乾燥したもの。ネナシカズラ
C. japonica Choisy も用いられる |
性 味 |
味は辛・甘、性は平。(帰経:肝・腎経) |
主成分 |
兎絲子配糖体・ amylase ・ビタミンA類の物質 |
薬理作用 |
補腎益精・明目・止瀉・安胎 |
臨床応用 |
- 腎虚で体の衰弱したものに用いる。陰虚・陽虚のどちらにもよいが、腎陽虚の補益によく用いる。兎絲子は平補で性質が激しくないので、遺精・早漏・腰や背中のだるい痛みなどの症状には補陽薬を配合すると効果がある。
このほか、慢性腎炎で、腎虚による腰痛をともなうときには、腎炎に対する方剤に兎絲子を用いる。
- 食欲不振・泥状便・下痢などの脾腎陽虚の症状があるときには、兎絲子の止瀉作用を利用する。
- 腎陽虚による妊娠中の下腹部痛など(流産の前兆)に用いる。補腎と安胎の効能、腎虚型の月経不順・月経過少・月経過早・月経遅延などにも用いる。
- 眼科に使用する。主として肝腎不足による視力障害・飛蚊症(早期老人性白内障)などに使用する。
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用量 |
6〜18g |
使用上の注意 |
兎絲子は性質がおだやかで、平補薬と使用することが多い。虚寒に使用すると便通がよくなるが、血虚・熱証に使用するとかえって便秘する。 |
生薬画像 |
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