■民間薬解説
 

ちゃ「茶」


 

「茶」は、永年性の常緑樹で、葉の大きな大葉種と小さな小葉種とがあり、日本で栽培されているのは灌木性の小葉種です。
茶の原産地は、中国の雲南省南西部の西双版納地方ですが、今日では、アジア各国を始め、アフリカ、南アメリカでも栽培されています。
代表的なお茶である「緑茶」「烏龍茶」「紅茶」は、すべて茶の新鮮葉から作られ、製法で分類すると、順に「不発酵茶」「半発酵茶」「発酵茶」となります。
緑茶は、茶に内在する酸化酵素を 不活性化する「殺青」(さっせい)という行程を経たもので、日本では蒸して、中国では、釜炒りによって行われます。
お茶が薬として飲まれていたことは「一服する」という言葉からも 窺い知ることができます。
古くから、利尿、脚気、心臓病、体力増強に効果があるとされてきました。
最近では、カテキン類による 抗ガン、コレステロール低下、血圧降下、抗菌などの作用も報告され注目されています。

 


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