■民間薬解説
 

カジュツ
- ZEDOARIAE RHIZOMA -
ショウガ科


 

ガジュツはヒマラヤ東部、インド北西部を原産とするショウガ科の多年草でインド各地、スリランカ、マダガスカル及び中国 南部で栽培されています。
草丈は約1m。根茎は肥厚し、卵形で表面に輪節があります。 菓は広楕円形で、先が尖り、長さは約70cmにもなります。
花期は夏で、根から穂状花序を伸ばし、淡黄色の花を開きます。
属名のcurcumaはアラビア語でウコンの意であり、形態はよく似ていますが、ガジュツの根茎の切断面は淡い青色をしています。
根茎の特異な匂いは主にシネオールという精 油成分によります。
インドでは民間薬として、根茎の乾燥粉末を解熱、利尿、胃痛などに内服します。
デンプンを大量に含むので、子供や回復期の病人の食物として用いる地域もあるといいいます。 中国では根茎を熱湯に浸した後、乾燥したものを・莪朮という生薬とし芳香性健胃薬、通経に用います。
わが国では家庭薬の原料として、主に屋久島で栽培されており、約200トンの生産があります。
芳香性健胃薬として消化不良、胃痛に用います。

 


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