フキノトウは春を告げる花として親しまれ、その独特の苦味を楽しむために、和え物や天ぷらとして食卓にあがることも多いですね。
しかし、フキノトウがフキの花序で、一本の茎に小さな頭花が集まっているものであることはあまり知られていません。
フキ属は北半球に約20種があると言われ、日本ではフキとアキタブキがよく知られています。
大きなものは葉の直径が1.5mにもなるアキタブキは、主に秋田県以北から北海道にかけて生育するフキの変種です。
属名のPetasitesがギリシャ語の「大きな帽子」に由来することが実感されます。
フキは雌雄異株で、栽培種の京ブキのように花が赤みがかった種もあるが、一般的には雌花は白色、雄花は白黄色です。
野生のフキは山地や道端など至る所で見受けられ、春の山菜の代表ですが、愛知、大阪を中心に生産されている栽培フキも市場に多く出回っています。
フキノトウ、葉、根茎のすべてが民間で薬用とされています。
乾燥したフキノトウは食欲促進、せき止め、去痰に、また茎や根は煎じてうがい薬とします。
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