カモミレ、あるいはカミルレともよばれるカミツレは欧州北部及び西アジア
原産のキク科の一年草です。
丈は約50cmになり全体に芳香があります。
薬用部分は茎の上端についた頭花で、新鮮で香気の強いものを良品とします。
欧州では、薬草といえばカミツレを連想するほど馴染み深い植物であり、食後のカミツレティーは今もなお人気の高いハーブ茶のひとつです。
またカミツレ入りのシャンプーは毛髪の輝きを保つために女性に愛用されている他、クレンジングや薬草浴など紀元前から続く伝統的な薬草療法が様々な形で根付いています。
カミツレの特徴は、沈静作用など心や神経に効果を示すことに加え、身体
の内外を問わず炎症を伴う様々な症状の緩和に使えることにあります。
胃炎・胃潰瘍・発疹・乾性肌・脂性肌など対象となる症状は極めて幅広い。
最近、カミツレの精油の成分であるアズレン、ビサボロールに抗炎症や抗菌作用のあることが明らかにされ、アトピー性皮膚炎にも効果が期待されます。
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