■民間薬解説
 

クコ(枸杞)


 

中国の古典書「神農本草経」に収載されており、古くからの強壮薬として使用されています。
やや湿り気のある川の土手や道端に育つ落葉低木です。
「くこ(枸杞)」の名は、中国の本によると「枸(からたち)のようなトゲがあり、杞(こりやなぎ)のように枝がのびる」というので、この名が付けられたということです。
8〜9月頃淡紫色の花をつけ、秋には果実が赤く熟します。
くこの根の皮を、漢方では「地骨皮」といい、漢方薬の処方の一部に配合されています。

成分
葉には、ビタミンCのほか、血行をよくする ベタインや、血管を丈夫にするルチンなど。
果実には、ベタインやゼアキサンチンなど。
根の皮「地骨皮」には、ベタインやリノール酸、シトステソルなど

採取時期
葉(枸杞葉)は、夏 若い葉をつみ取り、水洗いをして日干しとします。
実(枸杞子)は、秋に熟した実をつみ取り、日干しとします。
根の皮「地骨皮」は、冬に根を掘りだし、芯を除いて日干しとします。

 


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