■民間薬解説
 

センナ


 

センナは主として、「チンネベリー・センナ」と「アレキサンドリア・センナ」の2種類があります。
「チンネベリー・センナ」は、インド南部チンネベリー地方で生産され、
「アレキサンドリア・センナ」は、アフリカの東北部ナイル川流域の野生品から採取されアレクサンドリア港から輸出されたことから、それぞれの名があります。
日本では ほとんど「チンネベリー・センナ」が使用されています。
センナ(Senna)は、インドのベンガル語に由来し、世界最古のエジプトの医学書「エーベルス・パピルス」に、「ヒマシ」や「アロエ」とともに収載されている緩下剤です。
成分は、ジアントロン配糖体のセンノシド(Sennoside)、アントラキノン誘導体のクリソファノール(Chrysophanol)、アロエ・エモジン(aloe-emodin)、レイン(rhein)、およびフラボノイドなどを含みます。
センノシドAおよびBはそのままの形で大腸に達し、腸内細菌の作用でレインアントロンに変わり、瀉下効果を現します。
副作用として、しばしば腹痛を伴うことがあるため、慎重に使用することが重要です。

 


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