■民間薬解説
 

シソ


 

 

シソは中国南西部原産の一年生草本で、古くから食用または薬用として栽培されてきました。
日本に渡来した年代は定かではありませんが縄文時代の貝塚から種子が検出されたとする報告もあります。
シソには、赤ジソ系と青ジソ系があり、9月下旬頃に赤ジソ系は淡紫色、青ジソは白色の花を付けます。アントシアン系の色素を含む赤ジソは葉の裏、または両面が赤紫色で、色素を含まない青ジソは葉が緑色です。
シソ科植物にはハッカ、ラベンダー、タイムなど芳香性ハーブが多いが、シソの香りはペリラアルデヒドによるものであり、精油含量の高いものを良品としています。
 漢方では葉、種子が薬用とされ各々蘇葉、蘇子と呼ばれ、発汗、鎮静、咳止めなどの目的で様々な方剤に配合されていますが日本薬局方には蘇葉のみが収載されています。
 民間ではシソの葉は浴湯料として用いられていましたが、最近の研究で抗アレルギー作用や保湿作用のあることが分かり、肌荒れの予防・改善に有効な敏感肌向けの化粧品などにも配合されています。 

 


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