来年は日本と韓国でワールドカップサッカーが開催され、その決勝戦が横浜国際総合競技場で行われる。
サッカーは野球ほど興味がなかったが、サッカーの試合をTV観戦していると、これがなかなか面白い。
これまで、サッカーはTVでしか見たことがなかったので一度実戦を見たいと思い、横浜国際総合競技場もどんなものか見てみたいと、横浜F・マリノス対清水エスパルス戦を観に出かけた。
横浜線の小机駅から5、6分も歩くと、スタジアムがそびえるように見える。
その巨大なコンクリート構築物に圧倒される思いであった。
7階の自由席に入るとスタジアム全体が目の前にあらわれ、緑のグランドを観客席が取り囲んで、まるで巨大なバスケットである。
資料によると収容人員約7万2千人、高さ52メートルの日本最大のスタジアムだという。
グランドは陸上競技とサッカーの併用。サッカーの時はアンツーカーが人工芝で覆われ、全体が緑のグランドとなる。
この日の観客数は1万8千強とのことで、客席数が多いため空席が目立った。
私が座った席はバックスタンドのややゴールよりで、涼しい風が吹きぬけ、気持ちよく観戦できた。
試合が始まると、ボールの動きに目が離せない。
野球と違って、攻守がたちどころに代わって、息を抜く間がない。
TV中継ではどうしてもボール中心の映像になるが、スタンドからだと全体の動きやボールを持たない選手の動きが見えて面白い。
この日の試合はリーグ戦二位の清水と下から二位の横浜の対戦で、横浜の動きに精彩がなく、横浜は1ー3で負けた。
サポーターの応援も清水の方が元気がよく、野球応援と違ったその応援スタイルが新鮮であった。
サッカーは試合も応援もテンポが速く、野球がマーチのリズムとすれば、サッカーはロックのリズムと言えようか。
一年後、このスタジアムでワールドカップの決勝戦が行われる。
スタジアムそのものは立派に完成しており、後は世界中の人達に喜んでもらえるかどうかである。
私もワールドカップの試合をこのスタジアムで見たいとチケットを申し込んだが当たらなかった。