近くの道路にハナミズキの街路樹がある。
植えてから5年以上はたっていると思うのだが、木の勢いがなく、そのうちに枯れるのではと気にしていた。
4月末に通って見て驚いた。道路の両側がハナミズキの白い花で壁ができていた。
ハナミズキは花付きが悪いと、緑の葉の中に白い花がぱらぱらと咲くことが多いが、今年の街路樹のハナミズキの多くは葉が見えないで、白い花で覆われていた。
気を付けてみると、今年はハナミズキの花付きがよいようで、庭木などでも花をびっしりとつけた木がたくさん目に付いた。
ハナミズキは明治期に渡来したといわれるが、アメリカから贈られた話がよく知られている。
大正の始め、東京市長がアメリカにサクラの苗木を贈り、その返礼としてアメリカからハナミズキが届いた。
アメリカに贈ったサクラは今もワシントンの河畔で見事な花をつけて、毎年サクラ祭りが行われているそうだが、日本に着いたハナミズキはどうなったのだろうか。
アメリカからのハナミズキは日比谷公園の他あちこちに植えられたそうだが、現在、日比谷公園にその時の原木は残っていない。
昨年、日比谷公園のハナミズキを見に行ったとき、公園の霞が関寄りにハナミズキが20〜30本植わっていて、その中の1本に説明板があった。
それによると、このハナミズキは、アメリカより贈られた原木が都立園芸高校に残っていて、その木からから育成した苗を「渡来80年」を記念して植樹した、とあった。
ハナミズキが街路樹や庭木として広く植えられるようになったのはこの10数年ではないだろうか。
新しい公園や公共建物の周りに白やピンクのハナミズキが植えてあり、ほどよく円すい形をした姿がすがすがしい。
ハナミズキは人の手を入れなくても、自然に扇状に枝を伸ばし、樹形が乱れない。
1975年(昭50)天皇・皇后両陛下の訪米を記念して、「日の丸とハナミズキ」「星条旗とサクラ」の記念切手が発行されている。ハナミズキは日米親善のシンボルなのである。
一青窈(ヒトトヨウ)が「ハナミズキ」という曲を歌っているというが、私には全く分からない。
(写真は神代植物公園のハナミズキ)