第222回(2005年11月12日)

笑点


 新聞のテレビ欄に週1回、番組の視聴率ランキングが出る。
 先日のランキングはサザエさんがトップ で24・2%、2位が笑点で22・1%だった。
 続いて、スマップの番組や日本シリーズ、ドラマなど全部で20番組が並んでいるが、私が見たのは笑点と日本シリーズ、TVタックル、報道ステーションの4番組しかなかった。

 最近はドラマを見ないし、歌謡番組や絶叫ばかりするバラエティー番組も見ない。毎日見るのは夜7時のニュースぐらいで、毎週見る番組は数えるほどしかなくなった。

 その中で家にいれば必ず見る数少ない番組の一つが笑点である。


 笑点は日曜夕方の5時半からの良いとは思えない時間帯の放送にもかかわらず、いつも高視聴率を取っている。
 テレビ局としては笑いが止まらぬ番組であろうが、テレビ局だけでなく、笑点を見る私自身もいつもニヤニヤ、ニコニコしてしまう。

 つい最近、司会の円楽さんが病気で倒れ、出演者は1人減って7人になっているが、7人の落語家による大喜利が抜群に面白い。

 テレビのバラエティー番組がやたら大声を出す絶叫番組であったり、過大な表現の連続で出演者本人が面白がっているのと比べると、笑点の笑いは本物のユーモアであり、上質の笑いである。


 笑点の番組収録を後楽園ホールで観覧したことがある。
 1日に2回分収録され、収録時間は切り替えなども含めて1時間半ほどであった。
 放送はCMと前半の漫才などを含めて30分なので、放送前に編集することはほとんどなく、収録がそのまま放送されているようである。


 収録前に開始の時と終了の時の拍手の練習があるが、笑い声などは観衆任せで、特別にディレクターが演出することはない。

 笑点は視聴率が高いにもかかわらず手のかからない番組であり、金のかからない番組でもあろう。
舞台装置も毎回同じものだし、音楽もテープで流している。


 バラエティー番組などで収録後、切ったりつないだりで編集し、バックに笑い声などもいれて番組が作られるのと比べると、笑点は出演者の芸だけで視聴者を引きつけている。

 一流の落語家の芸はさすがである。
(写真は日本テレビで放送中の笑点)