第23回「浜風にのって」(2001年12月22日)

ショッピングセンター

車で20分の所に巨大なショッピングセンターがオープンした。

ここは流通業界で勝ち組のイトーヨーカドーとイオンが並んで店を出す事と、その規模の大きさに完成前から興味をそそられていたものである。

建物はヨーカドーが五階建て、イオンが四階建てで、一階から三階までが売場、地下と四階から上が駐車場である。

両店とも延べ床面積は約8.5万平方b、そのうち駐車場が半分弱で、駐車台数は両店合わせて3.5千台となっており、マイカーをターゲットにした店作りである。

 

この8.5万平方bという数字は、両店を合わせるとサッカー場が20面もとれる広さで、その広大さに驚くばかりである。

 

売場はヨーカドー、イオン共に直営部分が半分強で、残りは専門店やレストランなど120店が入っている。

今時、元気の良いユニクロやカジュアル衣料、スポーツ用品などの店に、スターバックス、マクドナルドなどのファーストフード店が名前を連ねている。

 

オープン三日目に行ってみると、かなりの人出ではあったが混雑しているほどではなかった。

これは駐車場を含め、どこも通路が広くとってあり、スペースに余裕があるので人の流れがスムースなのかも知れない。

 

 妻と二人で両店の店内を一時間以上かけて廻ってみた。

この日は商品をゆっくりと眺める余裕はなく、雰囲気を知る程度であるが、ここも随分と安い値札がついているようであった。

 

 革ジャンが1万円、ウールのスーツが1.5万円などこれまでは考えられない値段がついて、品物も悪くなかった。

 

帰りにヨーカドーの食料品売場に寄って、その日の魚や野菜などを買った。

 

肉や野菜が安かったが、これは他店でも同じようで、特別ここが安いようでもない。

感心したのは客の数に応じてレジの数を増減し、客を待たせない事だった。

 

この近くにはフランス系とマイカルの大型スーパーも進出しており、大型ショッピングモールもできている。一方、駅前のデパートが撤退し、近くの大型雑貨スーパーも閉店を決めた。

 

消費者としては競争があって便利になるのは嬉しいが、マイカルが破綻したように、流通業界は生きるか死ぬかの競争が続きそうである。

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