玄関のそばの小さな植え込みに、ヤブコウジ、センリョウ、マンリョウを植えている。いずれも2年目になって、今年から赤い実をつけた。
センリョウは枝の先に鈴なりの実をつけ、玄関を出ると赤い実が目に入って、少し華やかな風情となった。
マンリョウとヤブコウジも実をつけているが、これらは実が葉の下に隠れ、よく見ないと気づかれないほどである。
どうしてこの3種の木を植えたかというと、玄関側は日当たりが悪く、日陰でも育つものとして、富貴草やクリスマスローズなどと一緒に植えたのが一つの理由である。
もう一つの理由はヤブコウジは俗に「十両」と呼ばれ、「千両」「万両」と合わせて縁起物で、「金運」に縁がありそうに思ったからだ。
「百両」と呼ばれるのはカラタチバナで、2年前には苗が見当たらなかったので、植えていないが、そのうちに「十両」から「万両」まで揃えたいと思っている。
ヤブコウジもセンリョウ、マンリョウもたくさん実をつけて、来年は金運が良くなるのではと思っていた。
ところが気が付くと、センリョウの実が何者かに盗られて、少なくなっていたのである。
ある時、玄関を出ると、キジバトが2羽飛び立って、どうもキジバトがセンリョウの実をついばんでいたようであった。キジバトによって金運がかじられたようである。
センリョウの実が無くなってしまうかと心配したが、どうやら少し残して正月を迎えることとなった。
話かわって、「花月」という植物をご存じだろうか。最近は別名「金のなる木」といわれ、花屋で鉢植えがたくさん売られている。
私の方にも鉢植えが2鉢あって、もう10年近くも育てているが、花が咲き難くて、一向に花をつけない。是非とも花を咲かせてみようと、昨年は肥料や水やりに気を配ってきた。
花屋では12月頃から花をいっぱいつけた「金のなる木」がでていた。私の方の「金のなる木」もつぼみくらい見せて良さそうなものだが、全然見当たらない。
赤い実はキジバトに食べられたし、花月も咲かないようなので、やはり今年も金運には見放されたということであろう。
エッセーへ戻る
トップへ戻る