第40回「浜風にのって」(2002年4月20日)

阪神半疑

阪神タイガースが絶好調のスタートである。
タイガースは、昨年も一昨年も、トップにたった事があったが、終わってみれば定位置のどんじりであった。
今年も例年通りとの不安がないでもないが、今年は少し違うような気もする。

 星野監督になって、チームに活気が生まれ、大いに声が出るようになったという。
 昨年1勝も出来なかった藪投手がすでに2勝しているように、選手一人一人がやる気になって、力を100%発揮すれば、例年のような息切れはし  ないのではなかろうか。
 外人選手が今年は期待できそうだし、片岡の加入もあって、戦力面でも向上しているように思う。

 

 かって、大洋ホエールズが三原監督を迎え、ビリから一気に優勝したことを思い出す。

 

 私は子供の時からの南海ホークスフアンであった。

 その南海がダイエーホークスとなり、西武から根本さんを迎え、王監督となって、ホークスは小型巨人のようになってしまった。

 

 そうして、ダイエーホークスは強くなってきたのだが、アンチジャイアンツとしてはダイエーを応援する気持ちが最近次第に薄れてきた。

 妻が古くからのタイガースフアンで、私もセリーグではタイガースが好きだったので、ついタイガースの活躍に力が入るのである。

 

野球の話になると巨人フアンが圧倒的に多い。

私がホークスフアンだというと「なぜ」と問われ、さらに「どうしてそんなに弱いところのフアンなの」と、不思議がられた事が何度もあった。
子供からは

  「どうして二人とも弱いチームが好きなの」

  と言われ、息子は西武フアン、娘は巨人フアンになってしまった。

 

  しかしながら、息子の西武フアンなどそのときに西武が強かったからで、西武が優勝できなくなると、もう西武フアンとは言わなくなる。 私はこのようなものをフアンと呼ばず、フアンとはいくら弱くても何年も何年も応援し、たまに勝つと喜ぶのが本当のフアンだと思っている。

 

タイガースはいつまで快進撃を続けるのであろうか。
  今年もタイガースに裏切られると、私も我慢できず、阪神を見限るかもしれない。

  横浜市民になったので、横浜ベイスターズを応援しようかとも思う。    

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