第43回「浜風にのって」(2002年5月11日)

笑点

日曜日の夕方5時半からテレビで「笑点」が放送され、私はほとんど毎週これを観ている。

この番組は公開録画で、観覧希望者ははがきで応募すると、抽選で入場券が送られてくる。先日、久しぶりに入場券が手に入り、6月2日と9日の放送分の公開録画を観覧した。

「笑点」の公開はいつも後楽園ホールで、観客席の前方に放送で馴染みの提灯をぶら下げた舞台が作られている。

公開録画はどの番組でも同じように、録画が始まるまで若い芸人さんが、観客を笑わせながら盛り立てて、観客のボルテージを上げてゆく。
その主なものは拍手の練習で、特にこの日は「大喜利」に出演のこん平師匠のあいさつ「ちゃらーん」の練習があった。
公開録画では観客も大事な出演者で、その拍手や発声が大事な効果音なのであるが、「ちゃらーん」まで練習するとは思わなかった。

「中田カウス・ボタンの漫才」と「ナポレオンズのマジック」の収録が最初にあり、休憩の後「大喜利」が2本収録され、全部で1時間半ほどかかった。

実際の放送は漫才かマジックと大喜利がCMと合わせて30分なので、1部をカットして放送される。

公開録画は笑点のようにホールで公開されるものと、スタジオで公開されるものとがある。
ホールで公開されるものは歌などの音楽番組が多く、ほぼ公開通りに放送され、編集でカットされる部分は少ない。

ところがスタジオで公開録画される多くのバラエティー番組などは放送時間の二倍かそれ以上も録画され、その中から面白い部分を継ぎ合わせて番組が作られる。
どのように編集するかが番組ディレクターの腕の見せ所にもなる。

公開録画を観る面白みは、このカットされる前のものを観ることで、この日も楽太郎さんの少々下品な解答や好楽さんのとちりは多分カットされるであろう。

公開録画を観た番組を放送で観るときは、そのときの情景を頭に思い浮かべながら観る事になる。カットされると予想したところがカットされたかどうか、どのように編集されたかなどと、興味がつきない。

 それにしても笑点の解答者は即座に面白い答えをだすものと、いつも感心してしまう。

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