第60回「浜風にのって」(2002年9月7日)

パンパシ水泳

8人のビーナスがスタート台に立ち、ピーの電子音で一斉にプールに飛び込み、泳いでゆく。

 これは横浜国際プール(写真)でパンパシ水泳を観た時の感想である。
この大会何よりも印象的だったのは女子水泳選手のほれぼれするスタイルの良さであった。

今までも水泳コーチが見事なプロポーションをしていて、見とれる事もあったが、世界から集まった選手たちは一段と美しかった。

 男子選手も逆三角形のたくましい肉体で、無駄な脂肪などかけらもなく、彫刻を観るように見事であるが、私が男であることを差し引いても、きれいなのは女子選手であった。

 力強い肩とバストからキュッと締まったウエストに続き、ヒップが丸く突き出ていて、長い足が伸びている。
日本選手も背が高くてスタイルが良く、外国選手に対しても決して負けてはいない。
この大会で活躍した萩原、山田、寺川選手は1b70a以上の長身で、外国選手と並んでも堂々としたものである。
残念なことはひざ上とか、くるぶしまでの長い水着を着る女性選手が増えてきたことで、Vラインから足までの見事な線が隠れてしまう。

 私がパンパシ水泳を観に行ったのは5日目の予選会だった。
レースは全部コンピューターで管理されていて、レースが流れるようにスムースに進められるのにも感心した。
昔のラジオの時代から覚えのある「第○コース。○○君。日本」と独特の節回しのアナウンスはなく、場内アナウンサーが選手名などを簡単に放送するだけで、コースごとの選手名は電光掲示板で紹介される。

予選は10時から始まって全部で17レースが11時半ごろに終わった。どの種目もアメリカとオーストラリアの選手が強く、それに続いて日本とカナダの選手が目立った。

 決勝戦は夜の8時から行われ、私はテレビ観戦である。
イアン・ソープ選手の6冠はならなかったが、5冠を達成し、日本選手も金2個を含め14個のメタルを獲得して頑張った。

 しかしながら、どの選手も素人からみれば人間離れのすごい泳ぎで、予選でビリだった選手でも見事な泳ぎである。
 60歳から水泳を始めた私と比べるのはおこがましいが、私はバタフライで25b泳ぐだけで精一杯である。

エッセーへ戻る
トップへ戻る