第66回「浜風にのって」(2002年10月19日)

絵画展

区民絵画展に初めて油絵を出品した。
この展覧会は区役所のホールについ立てで会場が作られ、無審査で、区民ならだれでも出品できる。

私の作品は人物画講座で描いた女性の水彩画を20号の油絵に描き直したものである(写真)。

出展者リストによると油絵が60数点、水彩画、水墨画、版画合わせてこれと同じくらい、全部で120点ぐらいの作品が出品されていた。

大きさが20号以下と制限されているので、美術館での公募展などと違って、小さな絵が並んでいて、素人の展覧会と一目でわかる。

なかには絵画教室の先生だという作品もあり、プロ級の絵から素朴な絵まで、力作が並んでいた。
出品者は名前から判断すると、6割から7割ぐらいが女性のようである。

出品者は交代で会場の世話を行う事になっており、私は2日目の午後これに参加した。
やることは来場者を男女別にカウンターで数えるのと、パンフレット配布、来場者名簿への署名依頼などが主なものである。

この日は6人が2組に分かれ、1時間交替でこの業務を行った。
会場が区役所のホールなので、区役所に来た人が絵を観に寄って行き、午後5時の閉場時には来場者が千人に達していた。

世話役6人の内訳は男性5人、女性1人で、出品者は女性が多いのに世話役には男性が5人もいて意外であった。
男性は定年後絵を始めた人たちで、4人は60 歳台、1人は70台、女性も60台のように思えた。

話を聞いてみると、2人の男性はカルチャーセンターの油絵講座を受講中、1人は書道と水墨画を習っており、他の1人は同好会で水彩画を描いているとの事だった。
女性はスケッチ旅行などを楽しんでいて、ポルトガルの風景を水彩で描いた作品を出していた。

インターネットを楽しんでいる人もいて、私のホームページのアドレスを渡したら、翌日メールが入っていた。
私が70歳台の初めかと思っていた方からのメールで、驚いたことに、私とちょうど一回り上の78歳であった。

自分では怠け者でとおっしゃるが、絵を描き、パソコンをいじっていると老けないのかも知れない。私も自信をもらったような気持ちになった。

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