次はアサヒ・コムの読者が投票で選んだ今年の10大ニュースのうち、トップスリーである。
1ノーベル賞二人授賞
2北朝鮮の拉致問題
3雪印食品の牛肉偽装
暗い話題が多いなか、だれもが明るいニュースを待ち望んでいて、ノーベル賞授賞が今年のトップになったのであろう。
北朝鮮の問題や牛肉偽装の事件が今年のトップニュースにならなくてよかったと思う。
W杯サッカーや鈴木議員の逮捕、田中真紀子さん更迭・辞職などが4位以下に続くが、今では話題に上ることもなく、遠いことに感じる。
アザラシ「タマちゃん」のニュースは投票では12位となって、10大ニュースに入らなかったが、横浜では大きな話題であった。
北極に棲むアゴヒゲアザラシが東京湾に迷い込み、東京と神奈川の境界を流れる多摩川に現れ、「タマちゃん」と名付けられた。
その後、タマちゃんは川を移って、現在は横浜駅に近い帷子(かたびら)川に時々顔を見せる。
多摩川を離れたので、横浜市長は「タマちゃん」を改名し、「ハマちゃん」にしたいとアピールしたが、そのまま「タマちゃんと」呼ばれている。
多摩川にタマちゃんが現れたころは何百人もの見物者が土手に集まり、子供たちは大声で「タマちゃーん」と叫んでいた。
最近は大声をあげるとタマちゃんがおびえるとのことで、だれも声をひそめて、帷子川に現れるタマちゃんを静かに眺めているようである。
私はまだタマちゃんを見に行ったことはないが、今も新聞の神奈川版にはアゴヒゲアザラシの解説やタマちゃんの動静がしょっちゅう出ていて、タマちゃんブームは終わっていない。
社会が閉そく感に覆われ、先の希望が見えない状況が続くと、どうしても「タマちゃん」のような話題にだれもがひかれるのであろうか。
私自身の2002年はホームページを開いたのが大きな出来事で、これによって人の輪が少し広がった。
今年も200日近くプールに通い、「タマちゃん」みたいに水と親しんだ。
我が家の「タマちゃん」も帷子川の「タマちゃん」同様、元気に泳いでいる。(写真)