第78回「浜風にのって」(2003年1月18日)

みかん

今年のみかんは格別に甘くておいしい(写真)。
食後に2個か3個食べ、1日に10個近いみかんを食べている。

というのも嬉しいことに、郷里から毎年、たくさんのみかんを送ってくるからである。
結婚以来ずっとみかんをもらっており、ずっと郷里のみかんを食べ続けて来た。

私が風邪らしい風邪を引くこともなく、元気なのはみかんをたくさん食べ、ビタミンCを大量に摂取しているのではないかと思っている。

ビタミンCについて思い出すのは、30年ほども前、ノーベル化学賞と平和賞のライナス・ポーリング博士が、ビタミンC健康法を提唱したことである。
それはビタミンCをたくさん摂取すると風邪にかかりにくくなり、癌(がん)も抑制するとの説であった。

その後「ポーリング博士のビタミンC健康法」(1995年平凡社)も出版されているが、この説はまだ医学的には実証されてはいないようだ。

最近の健康に関する話題では、「活性酸素」が人間を老化させるということである。
「活性酸素」とは金属を錆(さび)させる原因になるようなもので、どこにでも存在し、珍しいものではない。

人間は空気を吸って生きているので、体の中にも常に活性酸素が存在している。
この活性酸素は細胞を酸化(錆びさせること)して、血管を詰まらせたり、皮膚のみずみずしさを失わせたりして、人間を老化させるという。

この活性酸素の働きを抑えるのがビタミンCやビタミンEで、これらのビタミンをたくさん摂れば老化を遅らす事ができる。

この数年、サプリメントと呼ばれるビタミンやアミノ酸などの栄養素を錠剤にしたり、カプセルにした栄養補助食品が多く売り出されている。
これらサプリメントは美容効果や若さを保つと言ったような宣伝で売られており、ほとんどがビタミンC・Eを含んでいる。

しかしながら、ビタミン類をサプリメントで摂るよりも、自然の食品から摂るのが良いのではなかろうか。
ビタミンCを多く含むみかん等柑橘類と、ビタミンEを多く含む植物油やナッツ類等を食べれば、いつまでも若さを保ち、風邪も引かないに違いない。

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