農薬の毒性・健康被害にもどる
t02205#農薬除草剤2,4−Dの発ガン論争#94-02
除草剤2,4−Dは、2,4,5−Tとともにベトナム戦争で用いられた枯葉剤(オレンジ剤)の成分であったことは、よく知られていますが、後者がその強い毒性(発癌性、催奇形性あり)故に各国で禁止されたものの、前者は日本でも登録されたままになっています。
環境保護団体グリーンピースは、アメリカのネブラスカとカンサス州での農民を対象とした二つの研究で、2,4−Dとリンパ系の癌である非ホジキンスリンパ腫の発生との関係が認められとして、同剤の生産を中止するよう求めています。
スウエ−デンは人の健康への懸念から2,4−Dを禁止したものの、アメリカのEPAは、ダウ・ケミカルにおける工場労働者を対象とした研究や先の二つの研究を総合評価した結果、2,4−Dを発癌性物質の分類に入れないことに決めました。
2,4−Dメーカーも、2つの研究はアメリカ及び外国の科学者により広く疑問視されているとし、92年に発表されたレビューやオックスフォード大学の研究者の2,4−Dの大衆の健康への影響は無視できるとの結論を援用し、グリーンピースの主張を否定しています。
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作成:1998-04-01