環境汚染にもどる
t02401#農薬除草剤シマジン、政府が使用制限−水質汚濁性農薬に#94-04
「ゴルフ場で除草剤として広く使われている農薬のシマジンが人体に慢性的な悪影整響を及ぼしかねないとして政府は14日、同農薬を水質汚濁性農薬に指定し使用を制除限することを決めた。農薬が人間や家畜などに影響を及ぼす恐れがあるという理由で水質汚濁性農薬に指定されたのはシマジンが初めて。15日に閣議決定し7月から施行する」(『日経』4月14日付夕刊)。
これによれば、その使用規制の運用については「都道府県知事は、今後、必要な場合には使用規制を行う地域を設定することとなるが、使用規制地域の設定に当たっては、公共用水域、特に水道水源として利用されている公共用水域でのシマジンの検出状況や使用状況を勘案して行うこととなる」としている。
ところで、このシマジンはゴルフ場に限らず、団地・公園・学校・河川敷など街なかのいたるところで盛んに使われている。特に私たちは、90年6月に「やめさせよう!団地の農薬散布」集会をもち、このシマジンについて、発ガン性の指摘、さらには水道水を汚染するとその使用中止を訴えてきた。これに対し、例えば住宅・都市整備公団は、「国が許可しているから安全だ」とし、住民の強い反対がある一部団地を除いて現在も散布を続けている。
さきの使用規制の運用によれば、使用規制地域の設定は都道府県知事が行うことになっており、その対象もゴルフ場地域が中心になるものと思われるが、その実施については不明な点が多く、今後、環境庁、都道府県知事への働きかけも必要になってくるものと思われる。私たちは、ゴルフ場はもちろんのこと、街なかでのシマジンの使用禁止を要求するとともに、今回の「シマジン使用制限」を教訓として、あらゆる農薬使用に反対してゆこう。
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作成:1998-04-01