ダイオキシンにもどる
t04401#建築廃材の焼却でダイオキシン検出−小型焼却炉の使用禁止を求めよう!:所沢市#95-12
 てんとう虫情報39号で被害状況を報告していますが、埼玉県所沢市のはずれ、狭山市と川越市に隣接している下富地区で、焼却灰や付近の土壌から高濃度のダイオキシンが検出されました。この地域はオオタカが営巣するような雑木林で付近に民家もありますが、91年頃から集中的に野焼きが始まりました。廃棄物処理法の改正によって野焼きが禁止されてからは、県の指導によって排出規制のない小型焼却炉が林立するようになりました。
 その数は22箇所にも及び、建築廃材はもちろん、プラスチックなども燃やされて、周辺は排ガスや悪臭に満ちています。下富地区の住民を中心に「所沢にきれいな空気をとりもどす会」が結成され、運動を進めてきましたが、なんら改善はなされませんでした。
 会では、95年1月に摂南大学の宮田秀明教授に焼却灰や土壌のダイオキシンの分析を依頼し、12月になって分析結果がでました。その濃度は非常に高く、汚染がゆゆしい事態に達していることを示しています。
 プラスチック類を含んだ建築廃材を燃やすと、ダイオキシンが発生するということは、私たちも前から警告してきましたが、このように実際に高濃度で検出されたことを契機に、小型焼却炉の禁止、危ない建材の製造を中止するよう求めたいと思います。

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作成:1998-04-01