農薬の毒性・健康被害にもどる
t05308#農薬ベンレート（ベノミル）による先天異状で賠償命令の判決#96-08
てんとう虫情報３８号で、殺菌剤ベンレート（日本での登録商品名：ベノミル）により、無眼症の子供が生まれたとして、メーカーの責任を問う訴訟が欧米でなされていることを紹介しましたが、このほど、アメリカ・フロリダ州の裁判所で、メーカーのデュポンに４００万ドルの支払いを命ずる判決がでました。子供の母親は、妊娠中に、ベンレートが散布されている地域をしばしば歩いたし、ある時には、薬剤のミストを体の半分以上も浴びたのが、先天異常の原因であると提訴していたものです。原告の弁護士によると、ベンレートによる眼の先天異常の例が４０以上もあるとのことです。
なお、日本での９４年のベノミル単剤・複合剤の出荷量は４４３トンとなっています。
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作成：1998-04-01