農薬の毒性・健康被害にもどる
t05804#農薬非活性成分を明かにせよとの判決:アメリカ#96-12
 アメリカの環境保護団体が、EPA(環境保護庁)に対して、6種の農薬製剤中の全非活性成分を明かにするよう求めていた裁判で、連邦裁判所は、その主張を認める判決をだしました。農薬の活性成分は、昆虫などを殺す物質ですが、製剤化する際に添加される他の成分は、非活性という名のもとで、人の健康や環境へ影響を及ぼす恐れがあるにもかかわらず、その毒性が闇につつまれたままでした。今回の判決は、メーカーの企業秘密主義にストップをかけ、国民すべてに、農薬製剤の成分についての知る権利を与えるものと、環境保護団体は評価しています。
 日本でも、農薬メーカーが農水省に提出する資料には、非活性成分や不純物がその含有量とともに記載されているはずですが、これらは、企業秘密ということで公開されていません。製剤中に添加される界面活性剤や不純物としてのダイオキシン含有量等は、それらの影響を受ける恐れのあるすべての国民の前に明かしてもらう必要があります。

購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:1998-04-01