農薬の毒性・健康被害にもどる
t09607#ペルーで子供たちが農薬中毒死#99-11
 10月22日、ペルーにあるクスコ郡の村で、朝食を食べた3から14才の子どもたちが突然、嘔吐と痙攣をともなう症状を呈し、少なくとも24人が死亡、20人が中毒をおこす事件が起こりました。
 給食にだされた、穀物から作った牛乳代替品に毒物農薬であるパラチオンが混入していたことが原因でしたが、食品が汚染された経路については、牛乳代替品をいれた容器は以前農薬用に使われたものであったという説や犬の毒餌として作ったものを給食に与えたという説があります。
 「社会発展と補償のための国家基金」の援助による、いわば国の与えた給食による事件であるため、ペルー政府の責任を問う動きもあります。
 また、背景には、毒物農薬の使用規制がなく、毒性情報も十分伝わらない同国の農薬取締り体制の不備があることも指摘されています。
 運動体RAAAは、WHOがリストアップしている有害農薬は早急に禁止すべきだ、政府給食が有害物質に汚染されないよう管理すべきだ等の要求をだしています。
 特にペルーと緊密な日本は、海の向うのことだと放置せず、このような事件が二度と起こらないよう何かなすべきことはないかを考えるべきでしょう。

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作成:1999-12-21