農薬の毒性・健康被害にもどる
t09905#環境庁、農薬不活性成分の調査始める?#00-02
 前号で、農水省に農薬不活性成分の公表を求めたところ、企業秘密だとして拒否されたことを報告しました。農水省の秘密主義に呆れましたが、1月11日付けで環境庁に農薬不活性成分の使用実態調査を要望しました。
 要望内容は、@環境庁はPRTR法に基づき、第一種指定化学物質、及び、第二種指定化学物質の対象物質案を公表しているが、この中に、農薬の不活性成分として使用されている物質があるか、あるとすれば、どの物質か具体的に教えてほしい。
 A早急に農薬製剤中の不活性成分について、農薬メーカーからの聞き取り調査や独自の製品分析調査を実施し、その使用実態を明かにし、公表することの2点です。
 1月28日に環境庁土壌農薬課が電話で回答してきました。内容は、@については、ポリオチシエチレンアルキルエーテルとポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルが対象物質に入っている。Aについては、農水省がやっているので環境庁としてやる必要はないが、今後、情報を集めていくと、相変わらずの回答でした。文書で寄越すようにと言うと、検討しますとのことでしたが、後日、再び、文書回答はできないと言ってきました。
 その言い訳として、「文書だと環境庁として今後不活性成分の情報を集めるということすら言えない」とのことでした。
 「環境庁としては農薬の不活性成分について、農水省に情報を求めるように決めたというふう解釈してよろしいか」と聞くと、「情報収集を求めてまいりたいというふう考えているところです。はい」との答え。
 まどろっこしいことこの上なしですが、少なくとも、農薬は不活性成分も問題だと環境庁が認識したと言えるでしょう。
購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:2000-02-28