街の農薬汚染にもどる
t10601#街路樹などの農薬の適正使用に関してアンケート調査中−まだ農水省の通知を守っていない自治体が多い#00-09
 本誌7月号でお知らせしましたが、農水省は「街路樹等の病害虫防除における農薬の適正使用の徹底について」という通知を出しました(記事t10401)。これは全国的に街路樹などの身近な場所で使用される農薬が使用基準を守らずに、十分な安全対策がとられないまま散布されることに対して、適正に使用するよう指導したものです。
 内容は今更言うまでもないことですが、
 @登録を受けている農薬を使用すること。(アメリカシロヒトリに登録のない農薬を使用していた例があった)
 A農薬の容器や包装に書かれている使用方法を必ず遵守すること。(全国的に希釈倍数を守らず、高濃度の農薬を使用していた。また、防護装備も着用していなかった例があった)
 B立て札などを立て散布に関係のないものが近づかないようにし、居住者、通行人、家畜等に被害を及ぼさないようにすること。(散布を知らせず行っている例があった)

 この通知は農水省から地方農政局、県、市町村と長い経路をたどってようやく実施者である市町村につきます。このどこかで滞っていると、せっかくの通知も用をなしません。案じたとおり、いくつかの県でこの通知を握りつぶしていることがわかりました。
 反農薬東京グループは東京都の63区市町村にアンケート調査をして、どのようにこの通知が守られているか調査しています。現在集計中ですが、未だにディプテレックス乳剤を1000倍で散布するなど、通知の意味が分かっていない区市町村があります。詳細は次号でお知らせしますが、自分の県でも調査したいという方は事務局までご連絡下さい。
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作成:2000-09-25