農薬の毒性・健康被害にもどる
t11308#農薬混入餌による犬の変死事件が続発#01-04
 毎月のように農薬が混入された餌による動物の変死事件が起こっています。
 3月7日には、岡山県倉敷市の円通寺公園で、散歩中の飼い犬2匹が殺虫剤を含むちくわを食べて死亡しました。
 また、4月5日には、大阪市平野区の長吉東部中央公園で、殺虫剤メソミル入り乾めんを食べた飼い犬1匹が死亡、飼い主と警官ものどに痛み訴える被害を受けるという事件が起こりました。
 メソミルは、アメリカのデュポンが開発した劇物指定の農薬で、年間270トン( 99年)の輸入があり、含有率45%の水和剤592トン生産されています。いまま でにも、野犬や鳥害対策としてしばしば転用されたことのあるいわくつきの農薬です。
 毒劇法の改定で、本年1月1日より、営業者が毒劇物を販売・授受する際に、購入者に農薬容器や包装に表示しきれない毒性情報等を、MSDS(化学物質安全データシート)として、別途提供することが義務付けられたものの、このような事件の防止には効果はないようです。犯罪に使われやすいメソミルは製剤の含有量を下げ、劇物指定から、より扱いの厳しい毒物指定に格上げすべきでしょう。
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作成:2002-08-25