環境汚染にもどる
t11804#岡山県で農薬ベンゾエピンによる魚毒事件#01-08
 6月18日、岡山県矢掛町の美山川で大量の魚が死んでいるのが見つかりましたが、県の水質調査で、有機塩素系の殺虫剤ベンゾエピン(=エンドスルファン)が200〜500pptという濃度でみつかりました。県はさらに汚染源を追及しているとのことです。矢掛町は、一時、水道に利用する美山川近くの井戸からの取水を停止しました(山陽新聞620、22日)。
 ベンゾエピンは、毒劇法で毒物指定されており、また、魚毒性が強いため水質汚濁性農薬にも指定されている薬剤です。変異原性があり、ニワトリの受精卵への注入実験では、胚死亡率が高まり、また妊娠ラットへの経口投与により胚死亡や胎仔の骨格奇形を起こすことも知られています。
 アメリカ国立ガン研究所が行ったラットやマウスへの慢性毒性試験では、雌の場合には対照群との有意差はないとされたものの、雄の場合は実験途中での死亡が多く、発ガン性についての結論は出されていません。動物実験で神経毒性のあるとの報告もあり、環境ホルモンの疑いがあります。
購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。
作成:2001-08-23