農薬の毒性・人体被害にもどる
t12506#宮崎県:臭化メチルのハウスくん蒸で農民が中毒死#02-02
 2001年12月、宮崎県国富町で、ビニールハウス内で臭化メチルくん蒸剤処理に携わっていた男性が死亡するという事故が起こりました。15日にくん蒸処理をし、17日ハウスに入たものの、気分が悪くなり、病院に入院していましたが、23日に、多臓器不全で亡くなったということです。
 宮崎県総合農業試験場は、2005年の臭化メチルくん蒸剤の全廃に備え、代替方法として、農薬を使用しない太陽熱消毒(収穫後の6月中旬から9月中旬までハウス内のうねをビニールシートで覆い、太陽熱で土壌温度を高めて病害虫を死滅させる)を奨励しています。
10アールあたりの経費は4600円で、臭化メチルやクロルピクリン使用より大幅コストダウンにつながるにも拘わらず、まだ、一般的にはなっていません。農民にも安全で、環境にも優しい、太陽熱消毒法が早く普及していたら、今回のような事故は起こらなかったのにと残念です。
   (出典:毎日新聞、宮崎日日新聞、西日本新聞)
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作成:2002-02-25