農薬の毒性・健康被害にもどる
t13307d#相次ぐ農薬メーカーでの事故−富山県日本曹達、神奈川県三光化学、長野市海野製薬#02-10
 7月24日、富山県高岡市にある日本曹達高岡工場で、配管工事中に農薬原料に用いるホゲンが漏れ、作業員が検査入院しました。同工場では、殺菌剤チオファネートメチルやイソシアネート系樹脂の原料製造などにホスゲンを使用しており、99年10月にも、従業員2人が重軽症の中毒になっています(その後、重症の1名死亡)。今回の事故で、工場側は、漏れでたガスは微量での周辺への影響はないとしていますが、住民は抗議の声を挙げています。

 9月27日、神奈川県寒川町にある農薬メーカー三光化学工業の相模工場で、臭化水素ガスが漏れ、隣接する会社の労働者14人がのどの痛みを訴えるなどの被害を受けました。
 三光化学は、臭化メチルやクロルピクリン、DDVP系の主にくん蒸・くん煙剤などの農薬を製造販売している会社ですが、今回の事故は、臭素系難燃剤の製造プラントで起こり、反応で発生した臭化水素を吸収するはずの水の循環ポンプが停止したため、吸収しきれなかったガスが漏れでたことがわかりました。

10月1日、長野市にある農薬メーカー海野製薬の石灰硫黄合剤の反応釜から、二酸化硫黄が噴出し、労働者2人がガスを吸い込み、うち一人は、作業場から落下して腰の骨を折る大怪我をしました。

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作成:2003-01-27