環境汚染にもどる
t13806a#山形県と滋賀県でのPOPs農薬土壌汚染#03-03
前号で、山形県のドリン剤による土壌汚染について報告しましたが(記事t13706参照)、その後の調査(318戸対象)で、新たにキュウリ栽培予定地、57個所でディルドリンが、12個所でエンドリンが検出されました。キュウリ栽培の目安濃度を超えたのは、延べ25ヶ所で、同県では、作物転換や圃場移転の助成制度を進めていくそうです(登録失効農薬の土壌残留のサンプル調査結果と対策の検討について)。
また、山形県には、72年に埋設処理されたPOPs系農薬が14個所に約154.7トンありますが、そのうち4カ所が不明となっているそうで、県は調査を続けるとしています。
一方、福島県でのPOPs系農薬の埋設個所での農薬漏洩発覚(記事t13503参照)につづき、滋賀県でも栗東市にある滋賀県農業総合センター農業試験場内の埋設個所を調査したところ、周辺土壌からBHCやディルドリン、エンドリンが検出されたということです。同県内ではほかに、甲南町、愛東町、西浅井町、今津町にも埋設されているそうですが、 農水省による01年12月の埋設個所実態調査報告では、2個所しか把握されていません。私たちは、昨年12月に、農水省に埋設POPs系農薬のその後の経過等について、質問していますが、回答がありませんので、更に追及していく積もりです。
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作成:2003-06-28