農薬の毒性・健康被害にもどる
t14206e#塩素ガスによる事件・事故が頻発#03-07
 家庭事故の記事で、塩素系漂白剤や洗浄剤によるものが多いことを紹介しましたが、4月から6月にかけて、事件・事故報道をみると、塩素系薬剤によるものが目立ちました。
 滋賀県彦根市のアユの養殖池で、4月15日、25日、5月6日に、稚アユ合計約26万匹が死ぬという事件がおこりました。池からは塩素が検出され、何者かが、投入したものとみて、彦根署は器物損壊容疑で捜査しています。

 京都市の西京高校で、消毒用塩素が飲料水に混入し、これを飲んだ男子生徒が、腹痛・下痢などを訴え、病院で手当てを受けました。同校では、5月7日、貯水水タンク等に塩素溶液をいれ消毒、その後、塩素濃度が1.5ppmと高かったため、水道水を使用しないよう注意していた矢先のことだということです。

 6月18日、新潟県湯沢町の「湯沢グランドホテル」で、宿泊客5人が、吐き気や頭痛、めまいを訴えて、病院に搬送されました。調理室で消毒に使用した塩素系薬剤から発生したガスがダクトを通じて、部屋に流入したのが原因ではないかと推定されています。

 6月20日、山口県岩国市の日本製紙ケミカル岩国事業所で、液体塩素地下貯蔵所から、塩素ガスが漏れでました。同所では、この3年間に、4件の事故があり、3人の被害者がでましたが、今回は、人的被害はでませんでした。

 6月24日、横浜市の産業廃棄物処理会社で、ボンベから塩素ガスが噴き出し、従業員6人と住民2人が病院に運ばれました。同社が、処理場フェンスのコンクリート土台補強のため、約20年前に埋め込んだ塩素ボンベが腐食したのが原因でした。

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作成:2003-10-28