行政・業界の動きにもどる
t14707#国別農薬使用量、日本がナンバーワンに#03-11
 国別の農薬使用量を比較した資料がなかなか見つからなかったのですが、このほど、OECD(経済協力開発機構)の資料記載のデータを入手しましたので、下記にグラフ化しました。
 出典は、同機構が国別に出版しているEnvironmental Perfomance Reviews Japan 2002の262頁にある表です。データは最新のものとなっており、2000年前後のものと思われます。耕地面積あたりの使用量の比較で、OECD加盟諸国のうち、日本が一位で1.50トン/ku となっています。日本の耕地面積は、約500万ha=5万kuなので、1.5という数値から農薬使用量は活性成分換算値だと思われます。二位は韓国、ついで、オランダ、ベルギー、ニュージーランド、イタリアとなっています。
 ところで、総務庁行政監察局の「農業における環境保全対策に関する行政監察結果報告書」(1994年12月)によれば、10年ほど前のOECD資料では、オランダ2.0トン/kuで一位、ついで、日本1.7、フランス0.5、西ドイツ0.4、イギリス0.3、デンマークとアメリカ0.2でした。オランダは、その後、農薬使用の削減政策をとり、半減させたことがうかがえます。
 日本でも、環境保全型農業の推進を謳うだけでなく、数値目標を定めた上、予算面・技術面からしっかりした脱農薬支援体制を作って、農薬を減らす必要があると思います。

 図 国別農薬使用量の比較−省略


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作成:2004-4-28