農薬の毒性・健康被害にもどる
t15408a#あいつぐカラスや魚の大量死事件で農薬が原因に#04-06
鳥インフルエンザウイルスによりるニワトリの大量死に端を発し、死んだ野鳥が発見された場合、原因追及が実施されています。山形県白鷹町のカラス事件(記事t15201)では、有機リン剤MPPが原因でしたが、4月20日、埼玉県伊奈町で、カラス32羽が死んだケースでは、4羽の死骸から有機リン剤エチルチオメトン(ダイシストン)が検出されました。農薬をカラスが取りこんだ原因は不明ですが、県は以下の対策をとりました。
(1)病害虫防除所では、鴻巣保健所と連携して、至急、農薬販売者に対する
農薬の適正管理を指導する。
(2)また、町役場、農業協同組合等を通じて町内の農業者に対して農薬の取扱
注意と保管の徹底を指導する。
5月14日小田原市でみつかった死んだカラス10羽のうち3羽から、有機リン剤パラチオンが検出されました。特定毒物指定を受けたこの剤が登録失効したのは、1972年のことで、30年以上前の農薬がまだ、どこかに残っていたのでしょうか。
一方、昨年から、全国各地でコイの大量死が発生しており、コイヘルペスというウイルスが原因とされ、野生コイや養殖コイが被害を受けています。これは、コイ特有の病気で、ウイルス感染源や拡大していった経緯は、よくわかっていません。
その中で、コイ以外の魚の大量死事件もおこっており、中には、農薬が原因と思われる事例もあります。5月25日、横浜市の平戸永谷川で、コイ・フナ・アメリカザリガニら約1200匹が死にましたが、市の環境保全局が調べたところ、エラなどから、MEP=フェニトロチオン(スミチオン)とマラチオン(マラソン)が検出されたということです。
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作成:2004-9-25