農薬の毒性・人体被害にもどる
t16207#長野県、DEP入り餌でハト大量死#05-02
 昨年3月、山形県白鷹町で殺虫剤MPP(フェンチオン)を配合した毒餌によるカラス大量死事件がおこりましたが(記事t15201参照)、この1月、長野県塩尻市で起こったドバト大量死事件は、県の職員が、殺虫剤DEP(トリクロルホン)を混合したトウモロコシをばら撒いたことによるものでした。
 19日から21日にかけて、市内2ヵ所で、ドバト26羽の死骸と衰弱した10羽が見つかりました。当初、県の松本家畜保健衛生所が鳥インフルエンザを疑い、簡易検査を27羽について実施したところ、すべて陰性だったとの報道がなされました。
その後、環境保全研究所が死んだドバトを検査したところ、6羽の胃の内容物などから有機リン系農薬のDEPが検出されました。
調査の結果、県畜産試験場の職員が、18日に、牛の餌を食べに集まるドバトを撃退するためDEPを飼料用のトウモロコシに混ぜて、撒いたことがわかりました。
 DEPは劇物なので、管理責任のある試験場側には毒劇法違反が、また、職員には鳥獣保護法違反がなかったかが、取り調べの焦点になりそうです。

 畜産試験場からのお詫び


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作成:2005-05-25