農薬の毒性・人体被害にもどる
t16209#殺虫剤で職員ら中毒、ずさんなまき方明るみに−神奈川県藤沢市立図書館で#05-02
 藤沢市立南市民図書館で、館内にまかれた殺虫剤によって、職員ら3人が中毒症状を起こしていたことが12月4日にわかりました。
 04年9月に、元請けから下請けした業者が、館内の害虫を駆除するために殺虫剤を散布しました。当日は休館日でしたが図書整理などで8人の職員・アルバイトが出勤していました。散布後、3名がめまい、しびれなどを訴え東京労災病院で受診、その後北里研究所病院に1名が入院、2名が通院しています。
 市は館内に残留する薬剤を調べるため、下請け業者に使用薬剤名を聞いたところ、「シフルトリン」と答えたので分析したところ、この薬剤は検出されず、業者は「クロルピリホスメチルを使用した」と訂正しました。市は11月15日の再調査(床面の拭き取り試料)で、事務室・ヤングコーナー・児童コーナー・勉強室等で、有機リン系殺虫剤のクロルピリホスメチル、フェニトロチオン、プロペタンホスを検出、また、事務室以外からはシフルトリンも検出されました。
 市職員労働組合が、事故を起こした下請業者の担当者を、この2月に問いただしたところ、業者は営業所にあった5つの薬液容器のうち、中身のわからない適当なひとつを持出し、午前中は秦野市内の公民館を、午後から藤沢市立図書館で殺虫剤を散布していたことがわかりました。業者は前回の作業で残った薬液に、別の薬剤を注ぎ足して使っていた疑いも出てきました。
 −中略−
 今回の事故では、発生時に有機りん薬剤による症状を診断・治療できる医療機関が見つからず、探すのに時間がかかってしまったことも大きな課題として残りました。
 ビル内のネズミ・昆虫の防除業は、都道府県のチェックなしに、誰でも参入できるようになっています。今回の事故は、業者に防除の基本的知識や安全への意識が欠如していたために起きたもので、行政による業者を指導・監督する制度を復活・拡充させることの必要性が、改めて浮き彫りになりました。
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作成:2005-05-25