食品汚染・残留農薬にもどる
t17105a#愛媛県伊方町で、水道水に農薬混入#05-11
 9月27日夕、愛媛県佐田岬半島にある伊方町正野地区の住民から水道水に異臭がするとの通報が町にありました。同町が、給水を停止して調べたところ、翌日、一農家の宅地内に、農業用配管と上水道管とを不正接続した個所がみつかりました。この農家は、みかんへの農薬散布作業を行っており、コックの切り替え操作を誤ったため、農薬散布液が上水道に逆流・混入したことがわかりました。
 事故直後、地区の宅内給水栓等6箇所8検体の水を採取して分析したところ、農家が使用したと同じ殺菌剤のチアメトキサムとマンゼブが、それぞれ、最高14r/L、40mg/L検出されました。
 伊方町は、水道施設や住宅内配管の洗浄処理を実施、農薬が検出されなくなった10月6日に、給水を再開しましたが、この間、地区の42世帯では、断水を余儀なくされました。幸い、健康調査の結果は人体には異常はなかったとのことです。
 正野地区では、農業用水が慢性的に不足しており、これが、水道水の不正使用につながったとの指摘もありますが、伊方町は、再発防止のため、広報や各戸配布文書で水道配管への直接接続の禁止の徹底を図り、必要に応じ立入調査を行うことにしたそうです。
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作成:2006-02-26