環境汚染にもどる
t17105c#秋田県美郷町のJA秋田おばこの種子センターから殺菌剤液流出#05-11
10月10日、秋田県美郷町にあるJA秋田おばこ千畑支所の種子センターから、種もみ 消毒用の殺菌剤希釈液が、作業員の不注意により、水田用水路に流出するという事故がおこりました。
 殺菌剤ヘルシードスターナフロアブル剤(オキソリニック酸20%とペフラゾエート16%)35Lを用い、約600Lの容器で、もみへの吹き付け処理のための希釈液を作っていたところ、誤って水約1500Lを注入、1000Lの希釈液が用水路に流出しました。液の一部は、涵養池にも流入し、これは、バキュームカーで汲み取られました(28.8m3あり、後日、産業廃棄物処理業者に処理依頼予定)。
 JAは、美郷町へ通報、町は関係地区137戸に対して、地下水を使用しないよう広報活動を実施し、同時に、住民に対して、給水車による飲料水の配達、近くの温泉無料入浴券を配布したとのことです。
 12日と13日には、周辺の地下水や農業用ため池などの水と涵養池の表面土壌ほかが採取され、秋田県分析化学センター等で分析が実施されました。その結果、地下水では、農薬成分は未検出でしたが、涵養池とコイが死んでいた溜め池の水に微量の農薬成分が検出されました。また、土壌検査により、地下水への浸透はしていないことが確認されました。17日の3回目の地下水検査で、農薬成分は検出されず、翌日に安全宣言がなされ、井戸水使用制限が解除されました。JAに対しては、県と町から再発防止徹底が指導されました。
購読希望の方は、〒番号/住所/氏名/電話番号/○月発行○号からと購読希望とかいて、 注文メールをください。
年間購読会費3000円は、最初のてんとう虫情報に同封された振替用紙でお支払いください。

作成:2006-02-26