農薬の毒性・健康被害にもどる
t17105e#岩手県のミツバチ大量死で、見舞い金500万円#05-11
 記事t17005で、岩手県で起こった水田用殺虫剤ダントツ粉剤DL(クロチアニジン)によるミツバチ大量死で、被害を受けた県養蜂組合が、JAいわてや県に監督・指導責任があるとして、損害賠償3000万円を求めていることを紹介しました。
 補償問題について、県は、『養蜂業者と農薬散布者側で協議する問題と考えるが、県としても必要があれば仲介していく。』との第三者的態度に終始していました。
 県や全農との話合いの結果、11月7日に、養蜂組合は、
  ・被害者に対して、お見舞い金500万円の支払いを行う。
  ・被害者一人当たり200万円以内で、県の農業安定資金の融資を行う。
  ・今後の再発防止の為に養蜂業者及び農業団体で、農薬対策協議会を設立し、
   県はとりまとめに協力する。
 という提案を受け入れることになりましたが、根本的には、ダントツのようなミツバチ被害を起こす農薬を使用しないことが求められます。

 新聞報道によれば、500万円の見舞い金は全農県本部と農薬の卸会社でつくる県農薬卸商業協同組合が負担するということです。被害を受けた組合員の中には、金額には満足できないとの声がありましたが、来年の養蜂に向けて、早期解決を計らねばならないための苦渋の決断だったようです。

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作成:2006-02-26