環境汚染にもどる
t18106d#岩手県で、今年もミツバチ大量死#06-09
昨年夏、岩手県南部で、ミツバチが大量死するという事故が続発しました。養蜂組合や県の調べで、原因は水稲のカメムシ対策に散布された殺虫剤ダントツ粉剤DL(クロチアニジン)であることが判りました。その後、県が間にたち、全農県本部と県農薬卸商業協同組合が見舞い金500万円支払う/県が被害者に農業安定資金の融資する、などの条件を、養蜂組合が受け入れました(記事t17005、記事t17105e参照)。
ところが、今年は、7月初めから県北部の盛岡市などで、ミツバチ被害が発生していることが、県養蜂組合の調べでわかりました。8月29日までに、ミツバチ3000群の約半分1663群がの被害を受け、損害額4100万円に達するとのことです。
再発防止の為に養蜂業者及び農業団体で、農薬対策協議会を設立し、県はとりまとめに協力することになっていましたが、被害が止まないのはどうしたことでしょう。
しかも、今年は、ダントツだけでなく、リンゴのアブラムシ等に使われる殺虫剤キラップ(エチプロール)も原因ではないかと疑われています。それぞれのミツバチに対する急性毒性は以下のようです。
エチプロール原体 経口LD50:0.0337μg/1匹、 接触LD50:0.013μg/1匹
クロチアニジン原体 経口LD50:0.00379μg/1匹、接触LD50:0.04426μg/1匹
県養蜂組合は、岩手県、全農岩手、岩手県農薬卸商業協同組合に損害賠償を請求し、このような農薬の使用中止を強く求めています。
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作成:2006-12-26